アフターピルは、性交後72時間以内に服用することで妊娠のリスクを大幅に減らすことができる緊急避妊薬です。
あなたが望まない妊娠を防ぐためには、避妊に失敗したと分かった時点で出来るだけ早く服用することが大切です。
ただ、アフターピルを服用しても、実際に生理が起こるまでは妊娠していないか心配でそれが大きなストレスになる場合もあります。
そんな余計なストレスを生まない為にも、アフターピルを服用した後の生理が何時ごろ来るかという事を知っておき、緊急避妊薬を服用した後の生理の特徴を知っておきましょう。
今回は、アフターピルを服用した後に発生する生理について順にご紹介していきます。
アフターピルを服用した後、出血が起こるのは三日目以降が多い
まずは、女性特有の生理というのはどういう症状なのかを理解しておきましょう。
生理は、排卵後に受精しなかった場合、受精に備えて厚くなった子宮内膜が剥がれ落ちて、女性器から出血をともなって体外に排出される症状の事を指します。
女性は毎月一定のサイクルで生理を繰り返しており、このサイクルを生理周期と呼んでいます。
アフターピルは排卵を抑える効果があるので、避妊に成功すると生理が起こります。アフターピルを服用した事によって起こる生理現象、あるいはその際の出血を消退出血と言います。
大抵の場合、この消退出血はアフターピルを飲んでから三日目以降に起こると言われています。
消退出血があれば妊娠の可能性はほぼありませんが、次の生理が起こるまでは安心は出来ません。何故なら、女性器からの出血は消退出血だけではないからです。
時には子宮内に異常が発生した場合にも不正出血が起こるケースもあります。また、それ以外にも様々な出血が起こるのが女性器の特徴です。
そのような理由から、アフターピルを服用した後に起こった出血が、避妊に成功した証とも言える消退出血かどうかを判別するのは個人では難しいんです。
避妊に成功したかどうかを最も確実に判別するには婦人科等の医療機関を訪れて検査を受けることが一番です。
それが出来ない場合は、妊娠検査薬を使って確認してみるといいと思います。
アフターピルを服用した後、どれくらい生理周期への影響がある?
次にアフターピルを服用した際に起こる生理周期への影響についてお伝えしていきます。
女性は通常の場合であれば25日~38日間のサイクルによって生理を繰り返します。しかし、アフターピルを服用する事によってこの生理周期に乱れが生じます。
生理周期が乱れる日数ですが、10日前後と言われています。個人差がありますが、大抵の場合は生理周期が予定よりも早まる事が多いと言われています。
もちろん、人によっては遅れるケースもあります。
予定通りに生理が来ないと慌てる女性も多いのですが、アフターピルの避妊率はとても高いので、正しい服用の仕方をしていれば高い確率で妊娠を防ぐことが出来ます。
先ほどお伝えしたように、アフターピルを飲んだ影響で生理周期の乱れが起こるので、予定周期から10日程は様子を見ることが必要です。
その事をあまり深く考え込んだりすると、ストレスから更に生理が遅れるという症状が出る場合もあります。
予定周期より10日以上過ぎても生理がこない場合の対処法
予定周期よりも10日以上待っても生理がこない場合は残念ながら妊娠している可能性が高くなります。原因として考えられるのは以下が考えられます。
アフターピルを飲んだあと、二時間以内に嘔吐した
避妊に失敗した日が排卵日と重なっていた
アフターピルを服用したのに、避妊に失敗したと考えられるのは上記の3つに集約されます。その場合は、出来るだけ早く医療機関での診察をオススメします。
まとめ~アフターピルを飲んだ後って生理は遅れる?
アフターピルは、避妊に失敗したと分かった後でも、72時間以内に服用することで、強制的に出血を起こして着床を防ぎます。
この出血は消退出血と呼ばれ、アフターピルの服用後早ければ3日目以降に出血が起こります。
しかし、消退出血かどうかを自分で見極めるのは困難です。一番確実なのは医療機関の診察を受けることです。また、同じ説明になりますが、アフターピルを服用した後は生理周期が10日間前後乱れます。
その為、通常の周期で生理が起こらなくても慌てないで、落ち着いて10日以上様子を見るようにしてください。その上で、判断して医療機関等で診察を受けるようにしましょう。