あなたはアフターピルを服用すると不妊症になるとか、しばらくしてから後遺症が出るという話を聞いたことがありませんか?
また、こういう噂に振り回されて、緊急の時に飲もうと思ったけど飲まなかったという方もいるかもしれないですね。
でも、安心して下さい。
アフターピルはWHO(世界保険機関)が安全性を確認した緊急避妊薬であり、不妊につながるような事は一切ありません。
また、服用した後に後遺症が残るという事もありません。
ですから、避妊に失敗したと分かった時点で、ためらうことなしにアフターピルを服用して下さい。今回は、アフターピルの安全性について正しい情報をお伝えしていきます。
アフターピルの服用で起こる副作用と不妊症や後遺症は別物!
個人差はありますが、アフターピルを飲むと副作用が起こる場合があります。具体的には以下のような症状が出る事が確認されています。
めまい
眠気
下痢
不正出血
倦怠感や疲労感
イライラ 乳房の張り
WHO(世界保健機関)の統計では、アフターピル(ノルレボ法)の服用で副作用を起こす確率は、吐き気が23%、嘔吐が6%となっています。
日本国内の統計では、吐き気が9.2%、嘔吐が0%前後と、さらに副作用の確率は非常に低くなっている事が分かります。
国内の統計を見る限りにおいては、吐き気を感じるのは10人に一人の割合になっています。
これを副作用が起こる確率が高いと見るのか、低いと見るのかは意見が分かれるところですが、統計上は十人に一人の割合で吐き気は起こると言う事が分かります。
逆に言うと、アフターピルを飲んだあとに起こる副作用は吐き気くらいだと言うことです。
その吐き気も大抵の場合12時間以内に収まると言われています。副作用の症状が24時間以上続く事はほとんどなく、後遺症が残る心配もありません。
吐き気を強く感じる場合は、無理をせずに市販の吐き気止めを飲めば吐き気は収まります。
乗り物酔い防止用の薬で、十分に対応する事が出来ます。また、通販でアフターピルを購入する際に一緒に吐き気止めを購入するという方法もあります。
セットで常備しておけばさらに安心感が高まりますね。
以前と比べて劇的に副作用が起こる確率は減っている
1970年代で行われていた緊急避妊薬はヤッペ法と言われる方法で、緊急避妊薬を一度ではなく、二回飲まないといけないという方法でした。
現在はノルレボ法という新しい方法に移行しており、以前と比べて副作用が起こる可能性は劇的に低くなっています。
後遺症が体にずっと残るような重篤な副作用は出ないので、いつでも安心して服用できます。
アフターピルを継続して飲むと避妊効果が落ちるって本当?
アフターピルを何回も飲むと、徐々に体の中に薬に対する免疫が出来てしまい避妊薬の効果が弱まり、避妊の成功率が下がると話を聞いたことがありませんか?
でも、これは誤った情報です。
何回もアフターピルを服用しても避妊の効果が落ちることはありません。何故なら、アフターピルそのものの成分は女性ホルモンなので全く避妊効果には関係ないからです。
ですから、何らかの事情でアフターピルを服用する機会が増えたとしても避妊の効果が弱まる事はありませんので安心して下さい。
アフターピルの連続服用や過剰摂取は体に悪影響を及ぼす
これはアフターピルに限らず、薬全般に言えることですが、薬の過剰な摂取は体に悪影響を及ぼすと言う事です。
例えば、アフターピルを飲んだ直後に性交渉をして、再びアフターピルを服用するというような飲み方は危険な飲み方です。
アフターピルは人工的に女性ホルモンを増やす薬なので、頻繁に行い過ぎると体に変調をきたす事も考えられます。
少なくてもアフターピルを飲んだ後は、消退出血が確認出来るまでは性交渉を避けるか、別の避妊方法で対処する事をオススメします。
まとめ~アフターピルを飲むと不妊になるというのは嘘!後遺症の心配もなし
いかがでしたでしょうか?
ここでは、アフターピルを飲むと不妊症になるとか後遺症が残るという事について詳しくみていきました。結論はアフターピルを服用していても不妊症になったり、後遺症が残る事はないということです。
それとアフターピルを飲んだ後に起こる副作用と後遺症は別物だと言うことを理解しておく必要があります。
アフターピルを服用した後に起こる副作用は一過性のもので通常は12時間以内に収まります。ですから、緊急の場合は安心してアフターピルを服用しても大丈夫だという事ですね。
このように正しい知識を身につけておく事で自分の体を守る事に繋がります。